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商談後のフォローはお礼メールで終わらせない未決事項と次回連絡の決め方

商談後のフォローでは、お礼とあわせて「合意したこと」「まだ決まっていないこと」「次に誰が何をするか」を確認します。送ったメールの本数より、顧客と自社の双方が次の動きを理解できているかを見ることが大切です。

商談が終わると、次の訪問や見積の準備に移りたくなります。お礼メールを送ったことで一区切りになり、口頭で出た宿題だけが残る場合もあります。記憶が頼りの状態を続けず、商談メモから次の約束までつなぐ形を決めておきましょう。

お礼メールを送っても、次の動きが決まっているとは限らない

「本日はありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします」というメールは、感謝を伝えられます。ただし、それだけでは、相手が社内で何を確認するのか、自社はどの資料を返すのか、次にいつ連絡するのかまでは分かりません。

SalesNowのフォローアップ解説でも、商談後の文例に打ち合わせ内容と今後の予定を含め、連絡履歴を記録する考え方が示されています。感謝を伝える役割に加え、話した内容の認識を合わせる役割を持たせます。

モデルケース(実例ではありません)

法人向け業務サービスの商談で、顧客は「社内の利用対象を確認します」と話し、営業側は「対応範囲をまとめた資料を送ります」と伝えました。ところが、お礼メールにはその内容がありません。営業側が利用対象の確認を待っている間、顧客は対応範囲の資料が届くのを待っていました。

この場合、連絡を増やす前に、自社の回答を進める必要があります。商談の雰囲気を詳しく書くより、残っている確認事項を見える形にすることが先です。

商談記録は、事実・未決事項・見方を分ける

商談メモを残すときは、すべてをきれいな議事録にする必要はありません。次に動くために必要な内容を、以下の順に整理します。

合意したこと

相手と自社が確認し合った内容です。対象となる製品、検討する範囲、資料を送る約束、次の連絡などを記します。

相手がうなずいたことと、正式に同意したことは同じではありません。「価格を説明した」は事実でも、「価格に納得した」とは限りません。確認できていなければ、納得したと書き換えないようにします。

未決事項と、確認を待っていること

仕様、予算、時期、社内承認など、決まっていないことを残します。相手が何を確認するか分かっている場合は、その内容まで書きます。理由を聞けていなければ「未確認」と記します。

「検討中」とだけ書くと、何を尋ねればよいかが次の連絡時に分からなくなります。「設置条件が確認できたら社内で検討する」と聞いていれば、先に必要なのは設置条件の整理です。

営業側の見方

「前向きに感じた」「価格に懸念がありそう」といった見方も、営業判断の材料にはなります。ただし、顧客が実際に言ったことと欄を分けます。

モデルケース(実例ではありません)

顧客が「次の会議で社内に説明します」と発言した場合、確認できた事実は社内説明の予定です。「社内承認が取れそう」「受注間近」は営業側の見方であり、決定事項として扱いません。

別の人が記録を読む場合も、この区別があれば、未確認の話を前提に連絡することを避けやすくなります。

双方の宿題は、作業・対応する人・時期をそろえる

「資料送付」「社内確認」といった短いメモだけでは、完了したかどうかを判断しにくくなります。何をすれば終わりなのかが分かる粒度にします。

モデルケース(実例ではありません)

  • 自社の宿題:既存設備と併用できる条件を確認し、結果を顧客へ送る
  • 自社で対応する人:営業担当が技術確認を依頼し、回答をまとめる
  • 自社の時期:確認先に回答可能日を聞き、顧客へ予定を知らせる
  • 顧客の宿題:設置候補場所の寸法を確認する
  • 顧客の時期:確認できる予定を次のメールで尋ねる
  • 未確認事項:設置に必要な工事の有無と、その費用

相手の宿題は、自社側で勝手に追加しません。「社内で検討する」と聞いただけなら、誰が何をいつまでに確認するとまでは決められません。必要な範囲で尋ね、相手が答えた内容を記録します。

また、自社が守れるか分からない期限を先に約束しないことも大切です。確認先の返答を待つ場合は、内容の回答期限と、進捗を知らせる時期を分けて扱います。

商談後の確認メールは、要点と次の動きを短く伝える

相手に送るメールは、社内メモをそのまま貼る必要はありません。認識を合わせたい内容と、次の約束に絞ります。営業側の見込み評価や、相手が話していない事情の推測は入れません。

以下は文例(記入用)です。[ ]を埋め、商談で確認できていない項目は、決定事項として書かず確認する形に変えてください。

文例(記入用)

件名:[案件名]お打ち合わせ内容と今後の確認事項

[会社名・担当者名]様

お世話になっております。[自社名・氏名]です。 本日はお時間をいただき、ありがとうございました。

本日のお話について、今後の確認事項をまとめました。

■確認した内容 ・[相手と合意した検討対象・条件]

■当方で対応すること ・[回答する質問・送付する資料] ・対応予定:[確定している予定。未定なら、予定を知らせる時期]

■ご確認をお願いしたこと ・[商談で相手が確認すると話した内容]

■次回のご連絡 ・[合意した時期・方法・確認する内容]

認識が異なる点がございましたら、お知らせください。 引き続きよろしくお願いいたします。

次回の連絡が決まっていなければ、最後の項目を次のように差し替えます。

文例(記入用)

次回は、[確認したい内容]についてご連絡できればと思います。[提案する時期]ごろに、[メール・電話等]でご連絡しても差し支えないでしょうか。ご都合に合わない場合は、時期を調整いたします。

「認識が異なれば知らせてください」と書いても、返答がなければ合意済みになるわけではありません。内容が重要な条件や約束に関わる場合は、別途相手の確認を取ります。

次回連絡は、日付だけでなく目的を決める

次の予定を入れるときは、何を確認するための連絡かも一緒に記します。「来月連絡」だけでは、その時点でまた履歴を読み直して、何を話すか考えることになります。

相手が社内会議の予定を話していれば、その後に何を確認できるかを相談します。資料を見てから判断すると聞いていれば、まず自社が資料を送り、確認に必要な時間を相手と合わせます。何日後が最適かを一律に決めるより、実際の検討の動きに合わせます。

相手が時期を決められない場合は、その事実を残します。「時期未定」と「連絡してはいけない」は別ですが、連絡してよいという合意とも違います。今後の情報提供や状況確認が必要か、どのような接点なら差し支えないかを確認します。

商談から見積提出へ進んだら、見積後のフォローの基本手順へ引き継ぎます。提出した見積と、それまでの確認事項が分かれてしまわないようにしてください。

返事がないときは、催促前に自社の宿題を見直す

確認メールに返信がない場合、最初に見るのは自社が約束したことの進み具合です。資料を送っていない、質問に答えていない、予定の変更を知らせていない状態なら、そこから対応します。

自社の対応を終えている場合は、相手との次回連絡の約束を確認します。約束の時期になっていれば、前回の確認事項を短く添えて連絡します。時期が決まっていない場合も、返信がないだけで「失注」「興味なし」と書き換えないようにします。

顧客から「今回は見送る」と返答があれば、案件の結果と確認できた理由を記録します。「以後の連絡は不要」と言われた場合は、停止の意思を記録し、通常の追客を停止します。

連絡予定が記録されていても実行できていない場合は、営業のフォロー漏れを防ぐ運用の見直しで、記録から実際の連絡へ移るところを確認してください。

商談メモはあるのに、次の連絡につながっていない方へ

商談後のフォローは、お礼を伝え、未決事項を整理し、双方の次の動きを確認する作業です。見直すなら、直近の商談記録を開き、「自社の宿題」「相手の宿題」「次回連絡の目的と時期」が分かるか確かめてみてください。

セコンドデスクでは、営業事務・営業オペレーションの整理についてご相談いただけます。商談後・見積後の継続的な追客代行は、現在、提供準備中です。

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参考情報・この記事について

本記事の手順・判断表は、実務で検討するための編集上の提案です。モデルケースと文例は実在の顧客や導入実績を示すものではありません。

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